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深淵病棟
製作元 ワードワード
動作環境 Win 98以上
ジャンル ノベル
価格
DL版 フリーソフト
パッケージ版  
発売日
DL版 2008/08/29
パッケージ版  
あらすじ

昭和恐慌。精神病院。妄想。現実。

目を覚ますと、僕は鉄格子の病室にいた。

レトロサイコノベル。

レビュー

Nスク製ホラーノベル。分岐とそこから派生する7種類のEDあり。
プレイ時間は30分〜コンプまで2時間くらい。
舞台は昭和の初期の頃、主人公はふと気がつくと病院の一室にいた。
そこからおぼろげに自分に起こった事を回想していくのですが……

背景はほぼモノクロかセピアの実写。古い映像のようなザラザラ感と
静かな音楽がこの時代の懐かしさというかある種の胡散臭さを程よく演出。

最初に選んだ選択肢でのお話では主人公は「自分は狂っていない」という意思を持ちながらも、
担当医から「あなたは狂っているのですよ」とじわじわと認識させられていきます。
読み手にも医者と主人公のどちらが正しいのか分からないまま一気に読ませてしまう。
そしてそこでED,通常ならスタッフロール→タイトルへ行くところですが
また視点が切り替わり今度はその人物の行動の顛末を知りED。
いちいちタイトルに戻らないことで話の流れがスムーズで、構成が上手だと思います。

また、序盤で別の選択肢で進めて見ると今度は先ほどとは状況が変わり、
主人公にもまた違った結末が訪れるのでは…と思いきや……

最後の小夜子編まで読了してもまったく救いの無い展開に
作中で引用されていた「深淵を覗くならば、深淵もまた等しくお前を見返す」という
ニーチェの言葉がぴったりだと思いました。
静かなホラー作品が好きな方へお勧め。

文責:栗柳【シマイモ観察日記
トラベルミン