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やんデレ
製作元 猫丸堂
動作環境 Win 2000/XP
ジャンル ヒロイン全員病んでる!学園サイコホラーADV
価格
DL版 1785円
パッケージ版 1600円
発売日
DL版 2007/11/03
パッケージ版 2007/08/17
あらすじ

特定の彼女を作らずいろんな女の子に声を掛けている、いまどきのいい加減なイケメン主人公・織田昂。

自分に依存するようにつきまとう幼馴染・沙紀の妨害で特定の彼女を作ることができない。
だからといって、沙紀のことも嫌いというわけではなく、遠ざける気にもなれない。

そんなある日、昂の両親はかねてから企画していた七泊八日の海外旅行へと出かける事になる。

「一週間も一人かよ。食事とか炊事洗濯、どれも面倒だなぁ」
「……いや、待てよ?良く考えてみれば親の束縛から逃れて、一週間も俺は自由なのか」

ちらっとそんな考えがよぎる。
家へは連れ込み自由、その後の掃除や洗濯、食事は沙紀にお願いすればいくらでもしてくれる。

それが、幼馴染・沙紀との関係をあんな風に変えることになるとは思ってもいなかった。

レビュー

 同人作品であるのにも関わらずヒロイン宮内沙紀が商業誌【ヤンデレ大全】の表紙(!)を飾った話題作!
 DVDパッケージ!パカ。CD-ROM一枚。
 パッケージは明るい色使い&非常に可愛らしいヒロイン達が笑顔でドーン!タイトルロゴもポップ!パッケージ裏!淡いオレンジを基調とした色使いでキュート。サンプル画像も問題無し!しかしながら!

 物語の内容上グロテスクなシーンや痛いシーンなど多分に盛り込んでますので苦手な方はご注意下さい。
 現実と妄想の区別がつかない人も購入をご遠慮下さい。

 との注意書きが!

 ……。覚悟完了!

  メニュー画面は、
・NEW GAME
・LOAD GAME
・CONFIG
・CG MODE
 
 となっております。
 デモムービー&テーマソングもキャッチーでポップ!モロ萌え系!
 必要最低限のシステムは完備されておりますがシーン回想無し・エンディング回想無し・スタッフロールスキップ不可なのが残念無念!

:CG枚数は差分含まず22枚・差分含む106枚
:エンディングは11種類

 レッツ☆プレイ
 血と臓物にまみれたスプラッタホラーでした。
 ヒロイン達は全員処女!主人公の操を奪うべく次々と踊り掛かって参ります。
 全員初めてなのに感じちゃう☆&常に発情スイッチが入りっぱなしのド淫乱です。
 しかも全員何の前触れも無く唐突に彼岸を越えてしまいます。
 主人公の嫌な奴具合の描写不足。
 加えてヒロイン達の魅力及び内面描写不足で感情移入不能です。
 特に理由も無く場所&昼夜を問わず主人公に執拗にまとわり付いて来るヒロイン達。
 日常シーンで流れる曲は今ひとつ作風に合っていないイージーリスニング調。
 眠気を誘います。
 主人公視点で物語は進行致します。
 短い作品なのにも関わらず若干冗長でダルいテキスト。
 正直プレイするのが苦痛でした。
 CG!大味ですが可愛らしいキャラクター造形です。
 立ち絵+文字表示ウィンドウ横にて表情変化。
 各キャラクター共かなりの数の表情差分が用意されております。
 服装差分が用意されていない為土日に違和感が発生しやすい仕様となっております。
 CGとテキストが合っていない箇所が結構あるのが気になりました。
 エロシーン!
 男性向けにしてはかなりあっさり風味な上ワンパターンです。
 グロシーン!
 視覚的に非常にショッキング!
 血+傷口+内臓の描写&苦痛描写にかかなり力が入れられております!
 テキスト&視覚的直接描写!エンディングは全てグロ。
 解体・局部縫合・絞殺・刺殺・自傷・死体損壊・食人・人肉調理・切腹・撲殺・内臓風呂etc...
 海外旅行から帰宅した主人公のご両親の事を思うと心が痛みます。
 声。三人共それぞれの正規エンディングで一言だけ喋ります。インパクト狙いでしょうか。
 タイトル画面【やんデレ -ダイスキ ダカラ ■シタイ-】
 ■をクリックすると凝った演出と共にブラックジャック対戦画面にゴゥ!
 何と完全フルボイス。
 ゲームを起動した時「猫丸堂プレゼンツ☆」と可愛らしい声で喋ります。

 ヤンデレ!モロ大好き!
 最初から心に障害のあるヒロイン熱烈大歓迎!
 スプラッタもバッチコーイ!ビバ☆カモン!
 正直圧倒的に結果に至るまでの描写&内面描写不足で感情移不能です。
 腹立たしいキャラクター達がどんな陰惨な目に合おうが何の感慨も抱く事が出来ませんでした。
 どのキャラクターのエンディングも形は変えども同じなので徐々に飽きて参ります。
 起承転結の承結の部分がスッポリと抜け落ちているように感じられました。
 ホラー映画のエンディング間際のみで構成されたかのような作品です。
 ヤンデレの定義は人によってかなり違うと思われます。
 今作は個人的には有りでした。が!面白いか?と問われると……

■織田昴・主人公
地獄の不幸体質。自称モテ。携帯電話非携帯。あらすじや作品内では嫌な奴風味に設定されているが常識の範囲内。非常に気の毒な人。(合掌)
■宮内沙紀・幼馴染
ストーカー+恋愛体質。毎朝起こしに来る。日常的に主人公を束縛。主人公を恋愛禁止令状態に追い込んでいる異常に鬱陶しい人物。土日も制服着用。女だてらにチェンソーをブン回す剛の者。(非力な女性がチェンソーをブン回すのは可能なのかどうなのか。調べてみました!片手で扱える小型のチェンソーを大発見!)沙紀が自爆するエンドが真のエンディングだと理解!
■菊下優美・担任教師
問題教師。行動原理が全くの謎の人物。パンストの上からパンツを履く癖がある。懲戒免職処分必至。
■斉藤麻耶・後輩
狂人。速やかに病院へゴゥ!真性のM。性格形成に自宅に何らかの秘密が!?と思いきや何ら語られる事無く終了。手作り弁当の隠し味に愛液を仕込む荒技を使う。

【豆知識】
:ヤンデレ
アニメやゲームなどにおいて、キャラクターを属性化して分類するための用語の一つ。

普段は優等生的なキャラクターに見えるが、主人公に惚れており(デレ)、ストーリーの進行に従って明らかになる何らかの事情*1により、精神的に病ん(ヤン)でしまう女性、もしくはその状態を指す。具体的には、主人公や対抗するヒロインに対して物理的行動を起こすなどが挙げられる。キャラクターの持つ背景設定が感情的な行動として強く表現され、そこが魅力となる。

よって彼女らの行動の本質には「主人公への愛」「恋愛への(当初は)正常なステップ」が含まれており、単に「想いが叶わないから主人公を刺す」といった短絡的な行動は本来のヤンデレ的行為ではなく、病むに到るプロセスを重視する。

 以上はてなダイアリーより転載させて頂きました。

トラベルミン